もう、カート・ヴォネガットは

他界しました。その前、今から十年程まえに読んだ、ヴォネガットの青ひげと言う作品でした。芸術家として、成功した、かつては、不遇な青少年時代を送った老人の物語でした。ヴォネガットらしく、ユーモラスに物語は展開して行き、主人公の思うことも記されて行きます。ん?この考え方、感じ方、俺とおんなじ!待てよ、18歳から、彼の作品のファン、あ!知らず知らずの間に感化されていたんだな、と思い至りました。テーマは多岐にわたりますが、読み終えて、涙しました。彼のヒューマニズム、人類愛、戦争の不条理さ、人が人を殺めることの不条理さ等々です。