私の50年後

私は、もはや、百歳を過ぎ、更に量子コンピューターへのアクセス可能となった。もう、死なない。私の細胞は凍結保存されている。まぁ、これは、コンピューターシステムが、ダウンした時の保険の様なもの。私の遺伝子配列は、既にアップロード済み。記憶も感性データも。800歳到達は、ほぼ、確実。というより、いつ死ねるのかなあ?レベルである。私の読んだSFでは、7億歳が最高齢。それも、可能かもしれない。

で、私の不死化を可能にしてくれた、SAKI002は、結局、ノーベル賞は取れなかった。まぁ、次の機会もあるわな。しかし言ってはないが、ふん、こんな嫁が引っ付いてるからだ。と思っている。アインシュタイン、離婚して、その慰謝料にノーベル賞の賞金を払う!といって別れた。しかし、その実証観測を皆既日食で証明しようと、した、矢先に第一次世界大戦が、勃発。後れ馳せながらもノーベル賞は受賞したが。くだらねぇものは、くだらねぇ!それを捨て去る勇気も無かったから、当たり前の帰結。

で、SAKI003は35歳、精神科医になっている。色んな精神科病院で研修したけど、かつてのおじいちゃん程の先生には、出会っていない。そうか。SAKI003ならば、君が、ACEを目指す事だね。俺がACEだ!と言えるまで自己研鑽することだね。うん、おじいちゃん。そうする!何と良き我が孫、そのキャラはSAKI002と同じだね。と思い、今日も芋焼酎を呑んで寝ようとする私SAKI001であった。