うつ 3

ですから、医療機関に繋げる工夫が色々、必要な訳です。景気は、回復中とは言われていますが、まだ、年間の自殺は20000人台です。引き続き対策は、必要ですね、では、うつ病の本体部分のお話しです。

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私の主な診療項目です。大事なことは、下の方、如何に自殺を阻止するかです。テクニカルなことは、Twitterででもお尋ねください。
f:id:SAKI001:20180116213752j:image要は、日本人は精神疾患等認めたがりません。所詮、心の問題!努力、気合い、根性があれば、何事もなしえる!出来ないのは、心が弱いからだ!と決めつけがちです。でもそうではない。うつ病には抗うつ薬が著効を示すことは、数千例で、私は経験しています。ですから、病的な状態には薬物療法が必要です。まぁ、健康な時には、精神主義も大事ではありますが。でも、簡単な例で言いますと、眠れ無いとき、気合いで眠れますか?無理ですよね。このように、精神的不調には、精神主義は無効です。
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うつ病治療の最小限のスライドです。1と2は医師が判断し実行しますが、3:これは、環境側の対応が必要ですね。例えば、職場の問題が、要素となったうつに対しては、職場環境の調整が必用になります。他の問題も同様です。

本来なら、最低でも、90分、大学の講義なら4.5時間かけるお話しを超ダイジェスト番でお伝えしました。言いたりないところ、満載ですが、また、後々、お伝えしていきたいと考えています。では、本日の精神医学シリーズは一旦、打ち止めとさせて頂きます。