自由調査隊 2

宇宙の端と思われる領域に再び到達していた。002の新型に換装して、ジャンプスピードは飛躍的に伸びた。しかし、ここからは、漸近線的に、果てに近づくだけ、決して宇宙の外には出られない。何故なら、我々が存在できる場所は、この宇宙内限定。知りつつももっと、果てに!当然、果てに近づく程、ビッグバンの様相が観測できる、生命反応はあるが、まだ、原始的なもの。知的生命体とは調査隊任務についてから、出会っていない・・・  後部座席のレディは要らんことは言わない、状況に、応じて、幾つかの人格が現れる。!知的生命体反応発見!?接触を試み、彼らの惑星に着陸。なんということはない、人類型の種族であった。我々も調査のために来て、生存可能なので此処に拠点を置いて、何世代にもわたり調査を続けている。代表は語る。私の父も、その父もまた、その父も・・・と云うことは、彼等は不死化技術を持っていない。何度も何度も苦難に遭遇しながら、科学的調査を続けているわけだ、世代を経て。ちょっと頭がさがるな。と交渉を続けて、百式にもどると、レディが作動していない。揺さぶり続けて、やっと言葉が。どうした?この、先に飛んで、調査を続けるべきと言う自分と、この種族に3α星人、地球の不死化技術を伝えてあげるという私の中の別の二人がせめぎあって、思考、行動が止まっていたの。SAKI001のためには、どの選択が良いのか?激論に近い状態だった。で?今は?結論は出ていない、今もあなたと語りながらも葛藤状態。でも、結局、決めるのは、あなただものね。では、私の結論。この惑星に暫く留まり、彼等に我々のテクノロジーを伝える。なぜなら、彼等は、この宙域の近隣から、調査に来たはず、即ち、まだ、若い種族、宇宙規模のプロジェクトの達成の協力者になってもらうには、科学、技術の伝達が必要だからね。解りました。あなたの結論で、葛藤は無くなり、精神活動も可能になりました。当然、協力します。頼む!とは言ったものの、考えた。002と別れる前に、あの女性とあの女性と・・・の人格を分けてレディに組み込んだ。統合的な人格にはしていなかった、それが、そもそもの私の浅はかさ。だから、今の様な境界的な状況では、別々の人格がせめぎあわせてしまった、レディすまない!これは、まず、私がする、最大の課題、どうしよう?

続く。