淡い想い出の名残 6

あれは、確か、中3の4月。友達と三人で、自転車で、山奥に魚釣りに行った。私は、新品のドロップハンドルのサイクリング車と新品のグラスファイバー製の竿を持って。岩場に腰をかけて、釣っていた、餌入れを川に落として咄嗟に取ろうとして、川にはまってしまった。あれ?泳げる水温、泳いで、お前も泳ごう!嫌!まあまあと言って一人を川に引きずり込んで、泳いで遊んだ。あがってから、服を乾かしながら、二人ともスッポンポンのまま、蓮華の投げ合いをしてはしゃいでた。そしたら、帰ろうか。まだ濡れた服を着て、帰途についた。途中のあぜ道、左は田畑、右は3メートルくらい下の川原。多分、疲れてたと思うけど、私は右の川原に頭と顔から落下。途中真下にあった石が、どんどん近づいて来るのが見えた、結果、右のほっぺたから、石に激突。石は二つに割れていた、片方の石には、私の血が流れていた、その血に溺れる蟻を見ていた。大丈夫か?友達二人がかけ寄ってくれた。うん、大丈夫。自転車を引きずり上げて、山を下った、矢張り、フロントフォークが曲がっていて、真っ直ぐには走りにくかった。家に帰り、急いで母親が近くの外科医に連れて行ってくれた。頬を2針縫った。家に帰り、ベッドで寝ていた、すると、突然、先程の石の急接近のシーンが思い出される、怖い!父が帰って来て、私のところに、怒られる!と思いきや、大丈夫か、まぁ、この程度で済んだのは不幸中の幸い、今日はゆっくり養生しろよ、でした。お父さん、ありがとう。そして、眠ろうとするとあのシーンが再現、恐怖感も。まぁ、悪夢を見ながらも、寝て起きて翌日には、学校に行きました。

この、思い出の意味?先日書き込んだPTSD関連です。1ヶ月以上、死ぬかもという体験をした後に、その恐怖、シーンが甦るとPTSD、1ヶ月以内だと、ASD、急性ストレス障害、私は、一週間もたたずに事故の事は忘れてました。こりんやっちゃな!だから、今でもオートバイに乗り続けてる訳ですね。この、体験が有ったからこそ、PTSD、ASDの講義、講演にも使っています。即ち、事故の直後には、多くの人が私と同じ体験をする、これは、災害地支援の現場でも診てきたことです。