淡い想い出の名残り 9

確か、002が12歳、小6年の、今の頃、ある、国立中学の受検に赴いた。かつての私も受験し、落ちた中学の同系列校。願書は、私が出した、数時間列んで提出した。受験当日、駅で落ち合い、特急で向かった。受験準備を確認した。!コンパスが無い!まぁ、母親は無関心、受験準備もさせてないのは、想定内。受験校近くのコンビニを二人で周り、やっと、コンパスを見つけた。これで、準備は万端!行っておいで。うん、と002。送った後、外の公園等で受験終了まで、待っていた。競争率も高い難関校。私は、ウロウロしながら、涙が絶えず、出てきていた。サングラスをかけていたので、他人には涙は見えない筈。何の涙?母親は教育に無関心、それを、途中から翻して、私の教育方針に付いて来た息子、更には、難関校に臆することなく、立ち向かう子に育ってくれたこと、私は、それを波の様に想い返しては、涙が込み上げてくる、数時間を過ごした。試験が終わり、戻ってきた。できたと思う。そうか、よく頑張ったな。私達は、食事の後、受験後のねぎらいのプレゼントを探しに行った。万年筆を買いに行った。わあー、これ凄いいいなあ!ペリカンの28万円以上の万年筆だった。良いけど、今のお父さんには、無理!そんじゃこれ!名前入りの青いペリカンの万年筆を買った。喜んでいた。数週後、結果を見に行った。途中落ちた女の子が泣いている。息子も落ちた。お父さんも落ちた、何とゆーこともない、お父さんが、嬉しいのは、お前がその場に臨んでくれた事、それだけで、涙が出そうな程嬉しかった、つか、泣いてたし。うん。女の子落ちて泣いてたよね。僕は、そこまで、真剣に取り組んで無かった、ごめんなさい。これからは、もっと、真剣に勉強するよ。また、食事をして、発表記念プレゼントを買いに行きましたが、欲しそうでした、28万円以上のペリカン、通ってたら、買ったけどな!といい、別のものをプレゼントしました。その、向上心を持たせたことで今の002がある訳ですね まる