自由調査隊 11

地球から、3α軌道上のニルヴァーナに戻り、買ってきた98%のラム酒をロックで、チェイサーは、ライムチューハイで呑みながらくつろいでいた。やっぱり、地球はいいなぁ、海も最高!この酒も!更には002は更に成長していたし、ただ、私にだけは相変わらず手厳しいなぁ、大体、正論しか、私には、言わない。そんなに正論ばかりだと面白くないんじゃねぇ?みたいなこと考えながら呑んでいた。と、突然、3α星人からの通信、SAKI001!δ星人艦隊が、突然ジャンプして来た、数千、正確には8383隻!(その筋の車のナンバーみたい、昔の黒いベンツ。)至急、総司令官として、陣頭指揮を乞う!(総司令官?いいねぇ!副院長よりもいいねぇ?)ち、ちょっと待ってください、私は、非番、休暇中。誰か、他の者を!何を言っている!君しか居ない!酒の臭いが気になるなら、マスクをつけて、顔が赤いのが気になるなら、サングラスをかけて、指揮に立てば良い!大体、君の前に立つのは、レディ達だけ、彼女たちには嗅覚はあるが、誰も指摘はしないし、全艦隊指揮は無線だし。更に君は、多少アルコールが入っていようが、思考、判断能力は落ちないことは承知している。酒を気にしている時点で素面同然!君の千年以上前のブログも調査済み!は、はい。出まーす!ニルヴァーナの指揮ブリッジに立った。修復されたレディ五人に指令、3α艦隊を五等分して、君達に指揮をとってもらう。これから、全艦隊に司令を出す。はい!

全3α艦隊に総司令官SAKI001より、攻撃命令を伝達する。全艦隊を五等分し、5人のレディに副司令となってもらう。作戦は単純、全艦隊、δ星人艦隊を迎撃、ただし、全弾は発射するな、35%に留め、敵援軍の到来に備える。これより、副司令の命令に応じること!以上、諸君の健闘を祈る!

(かっこえー!これがしたかった!)攻撃は即座に開始、δ星人は、奇襲してくる、間髪入れず、迎撃の必要性がある。攻撃、あっけなく、敵艦隊殲滅。結局、援軍は到来せず。多分、当方からの逆襲を予想して、出せるぎりぎりの艦隊を送ったのだろう。おそらくは、母星防衛のために、数千隻は増築して、母星周辺に、展開させている筈。ならば、即座に当方も出撃、敵艦隊とδ母星の制圧をしなければ、が、3α星の防衛も最重要課題。赤の1号のレディ率いる艦隊は、私と伴に、δ星に向け発進!3α星人から入電、SAKI001君が行かずとも?何を言う!一軍を率いる者が前に出ずして、戦は成り立つものか!それに3α星には全艦隊の80%を残している。更には副司令のレディ4人も残している。後に援軍要請するかもしれないが、今は、その戦力で待機してください。了解、SAKI001!ほら、酒残ってても、指揮できるじゃん!と3α星人。君達もギャグセンス持ったようだね、嬉しいね。では、暫し、さらば!

δ星に向け艦隊発進!

ふと、航行中に、地球での002の言葉が思いだされた。「宇宙の膨張。これは、ビッグバンの影響のみならず、宇宙外からの、膨張させるための引力の存在の想定も可能。しかし、宇宙の全質量の算定から、ダーク・マターの想定に至る想定と矛盾する。膨張するには、宇宙の想定質量がもっと軽くないと、外部引力の存在には至らない。?矛盾しない!全質量の想定以上に膨張しているなら、外部引力があるから、わざわざダーク・マターを想定することはない。例えば、この、宇宙を希薄化させる、ほとんど、物質間干渉のない、宇宙にさせるように、外部は作用している。浸透圧のようなもの、内部宇宙を希薄化させる力の想定は可能。エントロピーは増大する。」???だったが!

δ星人は多分制圧できるだろうし、この全宇宙の生命体とも、同盟できるだろう。次なる敵のヒントは002の言葉にあるかもしれないと直感しながら、敵宙域に航行を続けた。