精神医学:日々の発見 7

憑依妄想と言う妄想があります。憑き物妄想です。狐、狸、弘法大師等など様々です。昔は多かった、そして、都心部より、郡部、田舎に多かったと言われました。

最近診た、方です。事前情報から、レビー小体型認知症と推測していました。御家族が来て、お話しを伺いました。父は、狐が来ている、見えると言い、壁に向かって独り言を言ってます。聞くと、狐が来てて、喋っていた。これから、京都の伏見稲荷に行くと言うんです、突然。それに、感情も不安定で、突然に死ぬと言い出したり、そんなに呆けた様では無いのですが!あの、ご住所からすると、街中の方では?いえいえ、先生、周りは畑ばっかりで、家の前には、林があって、狐も出ます。うーん!良くわかりました。お父さんの病名は、レビー小体型認知症で、間違いは無いと思いますが、治療してみますね。多分、幻覚妄想は割と早くとれると思います、やってみます。で得意の処方セットを年齢に応じて微調整。治療開始中。後日談は後日に!