精神医学:日々の発見 8

私が県職員であった頃、各市町村(今は村は無くなりました)からの、依頼で、各市町村職員のメンタルヘルスの研修講演会を受けました。私は、公務員でしたので、当然講演料は無し、ただでした。条件は、各市町村長が、出席して、私の講演を受けること!でした。職員のメンタルヘルスを守るのには、トップダウン、長の強い意志が必要不可欠と考えていたからですし、今も、そう考えています。しかし、当時、幾つかの市町村で、講演をして、長が居たのは、たったの2箇所だけでした。挨拶だけはして、それでは先生お願いします!と言い残して、直ぐに会場を去る。あほらしかったです。今日の国会中継を見てて、それを思い出しました。働く人の心を守るには、トップの堅い信念が必要と確信しています。

(ある市町村の講演で、私に依頼した担当者が、本当は、全国的にも、有名な精神科医を呼んで、開催したかったのですが、予算の都合上、先生にお願いしました、先生は県職員なので、予算を使う必要がないですものね。こいつ!どこまで失礼やねん!!とは思いましたが、一応職責は果たしました。で、そういう担当者が、いるからこそ、メンタルヘルス上の公務災害もなくならないのですよね。)