淡い想い出の名残り 15

今から、15年ほど前、今の病院の前の前の前の院長が(元県立精神科病院の院長でした。)、当時私が勤務していた、事務所に来て、私に、是非、私の後任の院長に。私は、もう、年で、次の院長を是非先生にお願いしたいんです。断りました。わたしは、思春期、青年期を專門に研究してきた精神科医です。高齢者專門の病院には、むきません。(それと、私は、身体疾患はあまり診れませんし、大体、人の死に向かい合うことは避けたかったのです。)それに、私が今、そちらに行くと県全体の精神保健福祉の推進は滞りますし。そうですね。残念です。何故、私に依頼が来たのかは明々白々でした、当時、県内には、19の精神科病院があり、私は、県職員と伴に、全病院の監査をしていました。必ず、指摘事項を一杯出して、各病院の院長方等から、少し恐れられていたようです。指摘出来るとゆーことは、法律の理解、私自身の精神科医としての力量も見える訳ですよね。それと、当時の私の立場は、職を退いた後は県立病院の院長、私の前任の所長も県立病院の院長になられました。それか、何処かの大学の教授になる。それが、大体の道筋でした、私は後者を目指し、上手く行きました。がその大学を去るに当たり、今の病院からの強力なオファーがあり、現在に、至っています。副院長ですよね。私は、そこ、全く気にしてません。今の立場の方が、臨床家として、働き、自らの技術力も高められるからです。しかし、15年前に断わった事で、自分の理想も手にし、今に至る。家からは遠すぎですが、着けば、職務を遂行できる。現状肯定しています。職員にとっては、ちょっと口やかましい副院長で、私が病棟に入ると緊張するみたいですけどね。でも、患者様を預り、治療する上では、厳しく指導する者も必要と思っています。特に、患者様に対する接遇マナーには厳しいですね。まぁ、そんなこんなで、明日も怖がられながらも仕事しますね。