淡い想い出の名残り 18

昨日は、002のことでしたが、またしても000F即ち、父の思い出です。私が、五歳頃、父と海水浴に行きました。当時は、私はテレビマンガ(今ではアニメですね。)たつの子プロの宇宙エースが大好きでした。主人公の子どもシルバー星の王子、エースは戦う時、シルバーと叫んで、銀色の浮き輪形の輪、シルバーリングを出しそれをつかみ、地球、宇宙を飛び回り敵をやっつけてました。私は足の届かない海で浮き輪の中でチャプチヤプしてました。父は防波堤の近くの海に立ち、私を見ていました。私は突然、宇宙エースのシルバーリングの真似をしたくなり、浮き輪を抜け出しましたが、いきなりつるんと浮き輪が手を離れ溺れかけました。水しぶきの中で、パパ助けて!と父の方を見ると父は固まってしまって、全く動きません。ちょうど近くを泳いでいた、お兄ちゃんが助けてくれて、父の元に連れて行ってくれました。パパ!全然助けてくれへんかった・・・パパはな、君がどう対処するか、見ていたんだよ、獅子は千尋の谷に子を投げ入れるというだろう!私は幼心に思いました、パパは、僕のピンチに、動転して、身動きできなかったんや!と。続く。