淡い想い出の名残り 25-2

祖母と同居の前、三歳頃の私は、矢張り喋りっぱなしの幼児だった様です。・・・ちゃんの口には、お婆ちゃん負けるわよ。そしたら、お婆ちゃん!負けるんやったらな、黙っといてな!とゆーてたらしいです。四歳頃、引っ越して、祖母に面倒を見てもらうことに。この頃は、完全に覚えています。このくそババア!と言って体当たりしたり、頭の上にスリッパを乗せたり、やりたい放題!多分、お母ちゃんがいなかったから、その欲求不満を、祖母にむき出しでぶつけていたんでしょうね。でも、殆ど、祖母は𠮟らず、練炭火鉢で、アルミ製の小鍋で、野菜、肉を炊いて、お婆ちゃんのゴチャだき食べよ!うん!と一緒に食べてました。更には、その頃の長屋には共同井戸も屋外にありました、(恥ずかしいですが、)私が保育園の帰りに、しくじって泣いて帰ると、泣かない、お婆ちゃんが洗ってあげるから。はい、モーして!井戸端で洗ってくれました。お婆ちゃん、ありがとう。でも、直後から、喋りっぱなし、くそババア言いまくり、体当たりしまくり、スリッパのせまくり、ゴチャ炊き食べまくり。何れ、母が帰り、父が蒼ざめた顔で帰り。でも、祖母は私のことをこの子は賢いよ、でもやんちゃで、困る、けど可愛いよ。

そんな、祖母も私が高2の時に九十代で他界しましたが、最期まで私を大事にしてくれました。合掌。