淡い想い出の名残り 28-2

高校時代を通じて、放課後の生物部部室は安らげる場所でした。高3の文化祭前、河口から、源流まで、遡って川の生物を一定面積の中で調査する、それを文化祭発表テーマにと決まりました。家の近くの川の河口から。私は駅での待ち合わせ時間とずれて、止むなく、40cm角の木の枠を持って、河口から、遡り、河辺に枠を入れては、スコップで中の泥、土をすくい、中にいる生き物を採取しては、瓶に入れて、徐々に源流に。途中、水鳥が田んぼの上を飛ぶのを見ながら綺麗なー!えーなー飛べたらなぁ!とか思いながら、一人で源流に。暫く待ちながら、寝転んで、ポケットに入れてた、メルヴィルの白鯨を読みながら寝たりしてました。そろそろかな?と思い夕方近く、下流に歩き始めると程無く同級の部員と合流。嬉しかった。お前何してたん?会われへんから、一人で上まで行って、降りてきた。収獲はこんな生物!凄い!(今から思えばグロテスクな小虫達ですね。)で、感じた事、気の合った仲間、友達が如何に貴重なものかと。まさに、生物部でしょ まる