万屋 銅魂 3

銅さん!ハナクソほじくるのやめてくださいよ!品位が下がるじゃないですか!うるさい!このダメガネ!爪で飛ばしてやった。うわーっ!汚いじゃないですか!拭いたらえーやん?ゴシゴシ キグラちゃんが拭いてやりながら、新九、小さなそがいな、ちいさかこつにあわてるこたなか!アル!うーん。で、銅さん、2-2 続くだったのに3?何それ?まぁまぁ、どうしようもないことはあるわな、それを知るとゆーことが、大人になるっちゅーこっちゃ!それより、三人で、外交周りに出ようや!若草山に!それ、只の、散歩!うるさい!出た。えーなー気持ちえーなー!この季節の若草山。まさしく風かおるって、感じやろ!ホント、気持ちいーある!なぁ、新九?うん、まぁ、でもこれ仕事?そーや、仕事!稜線の向こうから、手を振りながら、銅さん、万屋の皆さん、ありがとう!とあの依頼主の女性、さんさんやったかな?が叫んで、頭を下げる。横には、定年間際位のおっさんが。手組んでるし。な、新九。世の中、川の流れ、変えようとしても、変わらんこともある、そのまま、そーっとしとくんや!な、キグラちゃん?そうアル!あたしがいくら、凄んでも、ダメガネがいくら理詰めで話をしても、なーんもならなかったアル!さすが、元天才精神科医の銅ちゃんアル!さっすがー!じゃあ、万屋とゆー商売は?事務所は?あるだけで意味があるんだよ!このダメガネ、あ、ハナクソこすりつけた、ごめんな、で、何か困り事があれば、行くところがある、そんだけでえーんや!ごちゃごちゃ考えんと今を味わうんや!この春風を!