万屋 銅魂 16-2

ミッチャンと石垣に貼り付きながら、よじ登って、やっと、上の庭に辿り着いた。御父様に御挨拶すべく、紋付袴姿。銅さん!ごめんなさい。父は忍者頭の上忍。家も城並み、そして、忍術の修得には厳しく、私は、普通に門から入れ無いの。御免なさいね。えーって。では、お会いしに行こう。うん、でも、父の部屋に入るまではかなりのカラクリを乗り越え無いと!まぁえー、行こう。ピンポーン玄関を入った。後ろ向きに下駄を脱いで、二人で、上がった途端に、ストン!落ちた。下に落下直前に、ミッチャンと手と手を合わせ壁に突っ張って、止まった。下を見ると、槍が隙間無く、上を向いて突き立って光っている!こや!どうしょー?二人で、何とか逆手順で床に戻った。しんど!ごめんなさい!でも、まだまだ、これからよ!銅さん!乗りかかった船、御父様に会うまでは!何とか、カラクリを乗り越えて、どんでん返しを回ると、座布団の上に寝た信楽焼の狸が!(↓ みたいなのが!
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)お父上!私のいいなずけでございます。ミッチャンメガネ落としてるし!ド近眼!御父様な訳ないやん!そう?じゃ予備のコンタクト!御父様!また、お戯れを!

続く。