精神医学:日々の発見 25

既に、少し書込済みですが、少し詳しく。以前は、単純形分裂病と呼ばれた、疾患です。私が、精神科医になり、読んだ教科書には、診断は難しいが、長年の経験を経た、精神科医が、何とか、想定出来る、緩徐に進行する精神分裂病、幻覚、妄想はあっても目立たない。意欲の低下、能力の低下が長年月を、かけて、進行する。 私は精神科医となり、約30年、今の病院に来て、6年以上。 この単純型精神分裂病は、現在の診断基準、ICD-10にも続いています。概略は以下。

F 20.6 単純型統合失調症   

A. 以下の3項目全てが、1年以上にわたり、緩徐だが進行性に発展すること。
(1)その人の立ち居振る舞いが全体として明らかに持続的に変化する。これは欲動と興味の喪失、無目的性、怠惰、自己没入的な態度および社会からの引きこもりとなって現れる 。
(2) 顕著な無感情、会話の貧困活動性低下、感情鈍麻、受動性及び自発性欠如、不良な非言語的コミュニケーションなどの「陰性」症状が漸進に出現し悪化する 。
(3)社会的、学業的あるいは職業的遂行能力の顕著な低下 。

B. いかなる時期にもいかなる種類の幻覚も完全に形成された妄想も存在しないこと。

何をか言わんや、ですね。で、私のブログ、先週は、金曜に、母にプリント渡す時間が無かったので、木曜日から日曜日までの、4日間の書き込みを月曜朝に、プリントして、渡しました。かなりの分量、50ページ近くでした。母はうつ病の治療中は書き込み済みですよね。不調時は、本、長い文章は読めません。母は一気に読んでいました。あんたの書くものは、面白くてよ!表現も、的確やしよ。とゆーことは、かなり、改善してるんですね。