銀河鉄道の夕方 8

ジョバンナ!着いたよ!見知らぬ恒星の見知らぬ惑星の駅に。あ!メーテルもいる!降りて、追っかけようか?うん!綺麗しな!メーテルさーん!誰?坊や達?あ、夏の大三角ツアーで会ったわね?で、牽牛さんとは会えた?子どもは知らなくてよろし!はい。でね、あなた達と私、言葉が、通じるじゃない?うん、そうですね!これ、エスペラント語、日本では宮沢賢治先生が、広めた言葉よ!えーっ!ほんまかいな、そーかいな!ジョバンナ君いきなり関西人にならないでくれへん?はい。でね、あなた達は、この惑星でお別れなの。これ以上、銀河中心に近づくと、ジョバンナ君、生きて地球に帰れなくなるわ!   カンパネルレ?ここでお別れなのかな?そうみたいだね。人には定めがある、君は生き、僕は・・・ お星様になる!どっちも、綺麗な?うん。 じゃあ!バイバイ! うん、バイバイ! 別れて、戻りの汽車に一人、何か淋しいな。カンパネルレの星を見つけるまで、旅を続けます。一人で。独りで?独りで?あ!何か思い付いた!ハカイダー!それ、博士の行き当たりばったりと同じ。起きてから、考えよ。