精神医学日々の発見 非言語的

接触、対応。人は人と対峙する時、言葉だけのコミュニケーションではありません。態度、物腰、服装、喋り方、等など、色んな要素で相手を、認識し、感じ、判断します。幾度と無く書き込み済みです。

今日の患者様の施設職員、真面目そうな、職員でした。患者様本人は認知機能の低下は、ほぼ無し、ただ、被害妄想が出る。レビー小体型認知症の特性のある、CT画像の方でした。私の処方で、まずまず、妄想は軽快していました。最近、特定の職員に、被害妄想が出るんです。特定?はい。どんな事をする?例えば、診察に来た間に、本人の承諾を、得ないで、部屋のタンスの中を、整理したり、その後、私のセーター盗ったでしょ!みたいな。当たり前ですよ!そうゆーのを、了解可能性のある、妄想とゆーんです。根拠が無くもない。自分の部屋を勝手に触られたら、普通にそう思わんことも無いわな?みたいな。では、先生、我々は、どうしましょう?まず、妄想は、現実でない事を現実と確信する、それを、訂正することは、出来無い、訂正不能性といーます。まずは、全否定しない。それ、申し訳ないです、調べます、の線で。その、職員には?現実的には、異動させるとかできないでしょ?そーですね。多分、その人は、上から目線で対応かやっつけ仕事で、対応している。私の、青い診察着の首に巻いている晒、見てください。これ、下品ですか?医者の服装として不適切に見えますか?いえ、全く!でしょう、うちの職員でタオルをぶら下げてる、職員が多いので、それは、ダメ!例えば、こーゆー手があるよ、と示すために、今週は巻いてるんです。見た目も同じ、言葉づかいも態度も同じ。優しそうな人には、高齢者、外人、幼児でもそれが分かる、反対に意地悪な人、恐い人もわかる。そこを、上手く指導するのが貴方の仕事。分かりました。ありがとうございました。 長々となりましたが、要はメラビアンの法則そのものですね。