銭形平太 お猿小僧かむいの巻き

あんた!行っておいで!火打ち打つかみさん、あいよ!俺は十手を腰に差し、捕物に出た。最近、御金蔵あらしのお猿のかむいとかゆー、とんでもない、腕っぷしの大強盗、その大部分をこの大江戸の市民達にぶちまけてやがる!いい事と悪い事半々だが、どちらかとゆーと、悪い!で、俺の出番さね!うっかり九兵衛!しかと!親分、もう掴んでまさぁ、今夜、越後屋の御金蔵破るみたいでさぁ!よくやった、では、そこで待ち伏せして召し上げよう!合点! 来た、荒らした後、風呂敷袋に入れて、逃げようとするところに出会った。銭形だな?そうさ、お前はかむい、その身のこなし、おめーは伊賀者だな!流石親分、俺は元伊賀忍者カムイ。お前程の腕のたつ者が何故に御金蔵破り?俺はな、貧しき者を苦しめ、おのれが肥え太るあほ商人、代官達が許せなかった!今、貴様を殺す術は、幾つもある。しかし、元は同じ身分、見逃してくれ。そーは行かねー!おめぇの気持ちは分からなくもねぇが、おらぁ十手持ち!九兵衛行け!へー親分!ならば、また会おうぜ!かむいは、するりと金を置いて、消えちまった、銭は投げたが、手裏剣程の威力は、ねぇ、奴は手裏剣ですら短刀で返すときく。何れ、あいまみえる、だろうな!九兵衛、一杯やって帰ろうか?へぇ親分奢りですよね?あたり前田のクラッカー!