精神医学日々の発見 一撃療法

うちに入院される方の平均年齢は、大体85歳くらい。自宅でも、施設でも、入院でも、誤嚥性肺炎は、起こしやすい。特に男性。うちに、御家族が入院希望で来られる方は、周辺症状の激しい方。前文にありますように、私はバルプロ酸ナトリウム、最小量遥かに下回る量で治療開始します。しかし、誤嚥性肺炎は、起こる。高熱が出る、私の手に終えないとG1号と、治療に当たる。大体、途中で飲み込めなくなり、薬も中止。やがて、肺炎は治り、その後は向精神科薬無しでOKになる。何故かな?何故でしょうね?私は考えていました。?? あ!あれや!電気痙攣療法!電極を、額に当てて、高電圧をかけ、人工的に痙攣を起こす。その後、永続はしないが、効果的面、一時的にある。しかし、見た目、悪すぎ!海老反って激しい痙攣が暫く続く。精神科医になりたての頃は、行われていて、私も経験があります。怖かったですが。適応は統合失調症、重症うつ病、躁病等。非人道的との事で、考え出されたのが、無痙攣電気ショック療法。(正式名は?ですが大体そんな感じです。)オペ場で全身麻酔下で、全身の筋肉を弛緩させた上で、行なう、静かなまま、脳に通電するんですね。抗精神病薬が1950年代以降開発されるまでは、色んな治療法が、有りました。インシュリンショック療法、インシュリンを打ち人工的に生死を彷徨う位の低血糖状態を作る。経験した方のお話しも聴いています。何とも言えない冴え渡りでした。それ以前には、マラリア発熱療法、マラリアに感染させ、高熱を出させ、後に解熱させる、それに先立っては、江戸時代から、水をかける、治療法も有りました。これ、これ、ショックと高熱のどちらか。G1号に今朝、その話をしました。そうですか、そんな歴史もあったんですね、多分、僕達が経験してるのは、それでしょうね。流石、G1号、頭えーな!理解も早いと思いました。 しかし、これ等は、私個人の一考察である事を最後に申し述べておきます。