アルブスの少女ヘイジ ケララ!

ケララ!ワーイ、ワーイ!帰ってきたわよ!ケララ!お久しぶりね!元気そうで、何よりだわ! あら、何故かな?ヘイジ?貴方は何故かな?やせて、可愛く、更に。(この更にが、大事ですよ。)私ね、ケララのお世話をすると同時にハイゼンベルク市内でもアルバイトするわ!なりません!貴方は、ケララ様の事だけを!ラクテンマイヤー、良いではないか?ヘイジの好きな様に。はい、ヘイジは、ビア・ガーデンのおじさん達の間に行き、何かご注文は?ピールおかわり!そして、ソーセージ!はい!お客様どうぞ!君は愛らしいね、じゃチップも出すよ!私のタッシェ(ポケット)は一杯!では、エプロンに!どーぞ、お嬢ちゃん!ワーイ!ワーイ!御屋敷に帰ると、ラクテンマイヤーさんが眉をひそめている。旦那様、この様な、卑しき金品を!良いではないか!ヘイジ!よくやってくれたね、これは、ケララの杖とアルムの山への、旅支度金だよね?そのとおりです、御主人様!ではね、ケララ、アルムにお行き!ヘイジがこんなにも元気になって戻って来た。アルムには不思議な治癒の力が在るのだよ!はい、御祖父様、では、ヘイジ!アルムに!私達はアルムに再び向かって汽車に乗った。