装甲騎兵ボトムス 野望のルーツ

俺は当然産まれた時の事は知らない。しかし、私が胎児の頃、ヨハン・ヘールゼン提督が私が生きている事に驚愕し、カプセルから出し、宇宙に廃棄したようだ。冷たい宇宙に。しかし、俺は生きている。ヘールゼンは俺を再び見つけ恐怖したようだ。俺が死な無い?俺にも分からない。ヘールゼンは、俺の事を異能生存体、略して異能者と呼んだ。俺は兵士、曹長として、彼の指揮下に居た。ヘールゼンは俺を玉砕確実の戦場に送り込んだ。仲間は、全て死んだ、俺だけが生きていた。ヘールゼンに呼び出された。貴君は何故に生きて居るのかね?え?分かりません!分からぬでは済まぬ、説明したまえ!いきなり俺の心の中にこいつ!答えの無い質問を俺に?殺意が湧いた、首を絞めた。ヘールゼンは死ぬ前にホルスターから、銃を抜き俺の心臓めがけ至近距離から、撃った。俺はそのまま倒れた。霊安室に運ばれたようだ。しかし、友が私に別れのために胸に手を当てた。皆んな!ムンクの心臓は動いている!俺は蘇った、と言うより死んで無かった。弾道が僅かに心臓、動脈をそれ、背中から貫通しただけだった。ヘールゼンは、恐れ慄き、再び地獄の戦場に送った。俺は仲間数名とともに生きていた。ヘールゼンは知らなかったようだ。閲兵式、俺は仲間とともに武器の搭乗型人間型戦車の様なATとともにトレーラーの上で提督達に敬礼を続けた。ヘールゼンはまたしても、驚愕し、俺を異能生存体と確定した。しかし、俺には分からない。レッドショルダー部隊の一員であること以外。俺はムンク曹長である。ただそれだけの事。生きている。