妖怪百物語 天王寺に3回一人で見に

妖怪大戦争』、『東海道お化け道中』と並び、「大映京都の妖怪三部作」と称される(妖怪シリーズの項参照)。

この年(1968年)1月からテレビで放映開始された『ゲゲゲの鬼太郎(第1作)』(東映動画、フジテレビ)は、子供たちの間で「妖怪ブーム」と呼ばれる社会現象を起こしていた。その中で大映東京撮影所制作の『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(湯浅憲明監督)と併せて春休み興行として公開された本作は、観客の子供たちの反応が非常に良かった。また社内での注目度も高く、大映側はこの新しい「妖怪もの」を同年暮れの冬休み興行に組み込み、次回作『妖怪大戦争』(1968年)へとシリーズ化することとなった。京都と東京の撮影所による「特撮映画二本立て」の興行は、円谷英二ひとりが特撮担当をしていた東宝にも実現できなかった豪華興行スタイルとして、前々年(1966年)の『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』と『大魔神』に次ぐかたちで誕生した[1]。
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