人類は数百年以上前から、とあるブロジェクトを計画していた。宇宙のバランスから、考えると、何もかも吸い込むブラックホールがあるなら、ホワイトホールもあるはず!(電気掃除機と同じ理由ですね。)しかし、ホワイトホールは発見されていない。では、地下数十キロの深さに、巨大加速器を作って、ホワイトホールを人工的に作っては?でも、稼働は極短時間、でないと色んなものが出過ぎる。そのプロジェクトは宙吊りのまま数世紀が過ぎた。しかし、3α星人の技術力もあり、宇宙空間、それも、銀河間の干渉の無い空間に、巨大加速器を作り、ホワイトホールを生成する試みがなされた、ホワイトホールの出現は超短時間、その間に、出現する全事象、全情報を記録し、分析する。分析だけでも数世紀はかかる、予想される情報は因果律の反転、反重力、時間遡行即ちタイムトラベル等などであった。プロジェクト実行。成功した!一瞬の閃光、のはずだが、光った事も分からない時間で、消滅させた。得られたデータは莫大、まさしく、解析には数世紀かかるだろう。3α星人の科学技術の歴史は数万年、しかし、ホワイトホールからのデータは数億年単位。予想される情報は因果律の反転、反重力、時間遡行即ちタイムトラベル等の情報も入った。私は、それを全て、先取して、すくい上げた。即ち3α星人の技術力を超えたものを得たわけであった。今だな!皇帝になるのは!
最終話に続く