精神医学:日々の発見 10

レビー小体型認知症、割りと多いです。既に書き込み済みですが、幻視、感情の不安定性が特徴です。認知機能の低下は様々です。昨日の入院患者様は平成5年、五十代から、幻視等が出現していたようです。御家族は最近激化してきた症状に困り果て、元の主治医から、変わってこられました。多分認知症ではなく、他の精神疾患と元の主治医も家族の方も思った様でした。統合失調症とか。私は絶対に違います。発症年齢からして、それはあり得ない!治るでしょうか?はい、多分明日。えっ!平成五年からですよ!考えられない!まぁ、任せてください。で、今日行くと、先生、楽ですよ、ありがとうございます。この分なら、直ぐ退院出来ますね。えっ!退院しないと駄目何ですか?これには、私もびっくりしました。病態に応じた、適切な薬物療法、環境の提供が大事と再認識しました。本日の新患者様も同様で、元の主治医の、睡眠薬設定が原因で、夜間せん妄を起こしている事が明白でした。でも、家族にどう伝えようか、苦慮しました。前医の処方は否定しにくいし・・・まぁ、何とか上手く対処しましたが。しかし、いつも、ゆー事ですが、精神科的問題は精神科医に任せて欲しいものだなとつくづく思いました。本日の患者様は不適切な睡眠薬処方による薬物誘発性せん妄状態でした。御家族、あの、先生?幻視もあって、レビー小体型認知症ではないでしょうか?違います、夜間限定で、認知機能の低下はありません、確実に薬物誘発性せん妄です。そうですか。では、今日から、先生の薬飲ませます。はい、不都合があれば、御連絡ください、すぐに対処します。で一件落着。でも、元の主治医は精神科医でした!? まる