時間旅行、知恵袋 1 & 最終回

元皇帝SAKI001、即ち私は1960年10月01日、以前の地球近傍、月の裏側に煩悩百式で初の1500年以上のタイムトラベルに成功した。3α星人を含めた連邦議会制民主主義議会にもこの、プロジェクト報告はしないといけない。私の作戦、悩んだ。百式を月の裏側に隠して置くか、プロジェクト成功の報告と共に自動的に帰還させるか?私をダウンロードして、過去の私に知恵袋を作るか?そのまま、地球に戻り、新しい日本人として、生きるか?偽装、改変は簡単にAIが、してくれる。その前に、出生前、胎児の私の調査が必要。スキャンした。即ち、知恵袋をダウンロードできる脳の領域があるか。予想はしていたが、既に知恵袋領域はあった。だから、私が、幼少期、よー喋るなぁ?よー毎回色んなお話しが、できるなぁ?うん、僕は知恵袋持ってんねん!どこにあるの?ここ、と頭を指していた事は根拠があった訳だ。この領域に上書きをするか、別の領域として、書き込むか、この容量からすれば、可能ではあるが?しかし、それは、思考、人格の統合が難しくなる。ただでさえ、複雑な心理構造なのだから。?複雑?ということは、過去に数回ダウンロードされた可能性もあるな。それは、二回以上、数万回、いや、それ以上の可能性も。この解析は難しい、3α星人や、002に委ねるしかないレベル。今回、私は重複するデータ以外のダウンロードをした、更には断片化した、データも統合した。作業は終了。ではこれから?(只、是非ともタイムトラベルの成功と、私の知恵袋が復数回のダウンロードを受けていたことは、極秘裏に3α星人に報告せねばいけない、時間旅行技術が既にあった痕跡等、おそらくは002も関わって、解明研究が始まるだろう。)煩悩百式に乗ってレディ達の待つ(待っている筈の、(笑))レインボー艦隊に戻ろう、更には、時間旅行に旅立つ前の時点に、そして、何事も無かった様に考えていよう。既に皇帝では無く、一連邦議会制民主主義協議会員の一員として。サラリー?3α星人から。従って私は、一公務員、サラリーマンにもどって、果てし無き任務遂行をする事にした。物語の全ては、先程、ダウンロードした、過去の私、SAKI001に託す事にした。

おしまい。