精神医学日々の発見 30

先月入院して頂いたうつ病の80歳の患者様、病前性格、で記した患者様です。どうも、眠たそうで、必要な筈の薬物量に至らず、経過していました。食欲もなく、何もしない、寝込んだまま。しかし、呼ぶと直ぐに起きる。思いきって、必要量に引き上げました。大丈夫の筈、私の母より年下、母とほぼ同じ量まで引き上げました。すると、効果は的面。いきなり、食欲も出て、起きてきて、病棟内の作業療法にも参加。会話も、積極的にできる様になっていました。続けていた、栄養補給のための、点滴も不要になりました。気付いたこと。薬物の不要な投与は、駄目、でも、必要量を用いない事も駄目、でした。参考までに。