銀鯨

私はアイハブ船長。捕鯨船の船長だ。私はかつて、マッコウクジラの銀鯨を仕留めようとした。銛を打ち込もうとした、この、強者鯨!俺が仕留めてみせる!すると、チェーンが足に絡まり、私は海に落ちた、凍てつく塩水を飲みながら、浮いていた。そこに銀鯨が戻り、私に襲いかかってきた。私は息も絶え絶えながらも抵抗し泳いだ。結局、右膝の下は奴に喰われた。長い漂流の末に何とかスターバック一等航海士等が、私の命を繫いでくれた。冷たい塩水が、流血をふさいでくれた面もあるが。私の右膝の下は、只の鉄の棒。しかし、私は銀鯨への怨念からか、鯨を、捕り捕り、捕まくった。結局、今も、捕鯨船の船長である。今、銀鯨が再び、私の船から見えるところに!スターバック主舵いっぱーい!帆をはれ!船長!この強風、荒波では?うるさい?船長か?お前?いえ。では、俺のゆーとーりにするのだ!はい。銀鯨が銛の射程内に!俺は撃った銛を渾身の力を込めて!外れた!あろうことか、奴は、この船めがけて、突っ込んで来た。船体は真っ二つに折れ沈没。俺は、片足が鉄の棒、海底に引きずり込まれた、やがて溺れ死ぬ・・・

スターバック副船長!もう諦めましょう!船長は最早海の藻屑!そうゆーいーかたはやめろ!しかし、そうだな、これ以上の救援捜索は二次被害にもつながる。では、ハワイ沖に向けて漕ぐんだ、この小舟を!ラジャー!アイハブ船長!私は誓うあなたの仇は私が!貴方の魂の安らかなることを、冷たい海の底ではありますが。申し訳ございません!きっと!