忍風カムイ外伝の外伝 火炙り

俺は暑い、熱い、江戸市中をくくられ引き回された上に、今はヤソの十字架型の火炙りの刑の直前だ。ん?確かに役人は俺の四肢をがっちりと縛ってはいる。普通は焼かれて骸のみが残る  俺の足元に火がつけられた。辺りは業火と煙。しかし、守が言っていた、俺にはたやすいこと。両手の縄は抜け、足もほどいた。次には?煙の中で、隠れみの術か、木の葉隠れか変わり身の術。骸が無ければ、役人は疑うだろう。元より死んだ猫の死体は、懐に。では!いざ!隠れみの術!そして、外界に!出た。守よありがたきこと、本来なら彼に土下座、しかし彼のワールドには無く、ましてや、この沙汰ではな。俺は江戸は、離れねばならない。西から来た、従ってより東か?歩み始めた。