精神医学日々の発見:あんがと!

私の研修医として、張り付きで指導した先生からの御紹介がありました。20代前半でした。うちが、高齢者専門の病院、しかし、外来は、私が年齢に関わらず診て、治療効果も出している事に驚いていた、先生からでした。綺麗な女性、しかし、初めての病歴の方でした。小学校入学当初から、不登校、中3から、登校。高校は普通に卒業。大学も卒業。関東の会社に就職。(普通は反対、途中から、学校に行けなくなり、そのまま引きこもるみたいなパターンが大半。)そこで、大したストレスでは無いですが、休みがちになり、三重の実家に帰り、休業中、突然、大量服薬。救命救急処置をした、元の研修医の先生からの御紹介でした。御本人の診察。普通でした。うつ病の診断基準も満たさない、従って、適応障害、短期抑うつ反応。軽いストレスに曝された後の、軽症抑うつ状態でした。しかし、本人には、確固たる、死ぬ意志は無く、消えたいなぁ?みたいな気持ちが有った様です。この薬のこの量では、死なないですね。そーですか。はい。で、私、関東のクリニックで、発達障害かもしれない?といわれましたが、そうなんですか?えー!全然違いますよ!幾つ位の先生?三十過ぎくらいの先生でした。はい。今日日、診断つけれんかったら、そういう先生多いですよ。で、診察も、そーですか?で、次の診察は何時にしましょう、4週後の。だったでしょ。そのとーりです。でね、私の診察程、聴かれ、話せた診察は無かったのでは?そのとーりです。軽症ですが、死を考え、大量服薬、これは、捨て置けない。ですから、来週の予約、いーですね。ぜーんぶ、飲んでも死ねません、そして、それ、しないと約束してください。します。御両親にも説明、納得されました。来週、待ち遠しいです。3種の要る症状はありましたので、処方しましたから。