清麗なる水と古き泉のほとりにて

談山神社から降りはじめた。爽やかな春風。降るに連れて、桜は咲き始めてくる。梅も残る。卯の花も咲き始めてくる。みおろすと、明日香が広がる。歩いた。気持ち良い。渇きかな?まぁまぁ、自販機も無いし、歩くのみ。ん?せせらぎの音?こっちかな?あった、湧水の通り道。飲める。ちょっと掬いにくいな、両手では。なら、片手で。何度か掬い飲んだ。美味しい。自然の水の美味しさ、こういう清らかな味。水に味?味はあった。清らかさであった。下山を続けた。平地に近づいて、木陰で休憩。汗を拭って、石に腰かける。何と綺麗な泉。太陽光が僅かに入り水面に映える。考えた。この泉の美しさ。人の心もかくありたい、しかし、罪科愁いがこの世界には溢れている、この泉より、大きく。私もこの世界の生き物、私、然り。しかし、これより先、私は、どの様に生きるのか?私は、私は美しく生きたい、この泉の水の様に、先程飲んだ湧水の様に。美しい自然とともに美しくありたい。そう感じながら、明日香におりた。満開の桜であった。
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