オキアミ シロナガスクジラ

オキアミ(沖醤蝦、英: krill)は、軟甲綱 真軟甲亜綱 ホンエビ上目 オキアミ目に属する甲殻類の総称。形態はエビに似るが、胸肢の付け根に鰓が露出することなどで区別できる。プランクトン(浮遊生物)であるが、体長3~6cmなのでプランクトンとしてはかなり大きい。  漁獲されたオキアミは未加工もしくはフリーズドライ加工され、または粉末状で販売され、養殖漁業の飼料用、釣り餌、観賞魚の餌などに利用される。飼料としてのオキアミには、魚の耐病性向上や、観賞魚の体色の発色向上などの効果があって人気が高い。日本ではナンキョクオキアミの34%、ツノナシオキアミの50%が魚の飼料として消費される。また日本では70年代に海釣りの撒きえさとして導入され、黒鯛やメジナ、またサビキ釣りのテクニックに革命を起こした。ナンキョクオキアミの4分の1、ツノナシオキアミの半分は釣りえさ用である。  オキアミは蛋白質やビタミン類を多く含み、魚肉ソーセージなど加工食品の原料になり、以前は漁獲後の劣化が早く風味落ちがするため、人間の食用としての消費はきわめて少なかったが、近年加工技術の進化により、ツノナシオキアミはサクラエビの安価な代用品としてお好み焼きなどに利用されている。ただし、釣りえさ用として販売されているオキアミは鮮度や製造の衛生管理が食品加工法規の適用外であり、また食品に適さない薬品が添加されている可能性もあり、食べないほうがよい。カップヌードルの具材に使われるエビがオキアミであると指摘されることがあるが、プーバランの誤りである。

シロナガスクジラ(Balaenoptera musculus)は、哺乳綱偶蹄目(鯨偶蹄目とする説もあり)ナガスクジラナガスクジラ属に分類される鯨類。全海域に生息し、回遊を行う。多くの個体が夏は、オキアミが豊富な北極海南極海の積氷まぎわまで回遊し、冬には熱帯または亜熱帯で繁殖を行う。オホーツク海など付属海にはあまり入らない。繁殖期や子育ての期間を除き、基本的に単独で行動する。主にオキアミ・カイアシ類などのプランクトンを食べる。

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