月星人 かぐや姫
おじいさんが竹の節が光っているのを見て、節をナタで切りました。私は体と頭が切り取られてしまいました。慌てたおじいさんは、私の頭と体をくっつけました。治りました。その後、私は成長し、地球上からは、美しい、かぐや姫と呼ばれるようになり、大和の国の偉いお方達が私を后にとやってくるようになりました。おばあさんの言う通り無理な注文を。皆、持ってきましたが、それらは全て紛い物、偽物でした。ある夜、月からの遣いと申す者達が天空よりやってきました。姫様、どうぞ故郷の月へお戻りください。ある手違いで、姫様が地球にしかも、竹の節に。良くぞご無事でおられました。私どもはずっと姫様を探しておりました。はい。ならば、戻りましょう、月へ。おじいさん、おばあさん誠にありがとうございました。別れを告げ、姫は月に。両親は健在で私を喜んで受入れてくれました。 あのお父様?お母様?地球では頭と体の分かれた生き物は二度と元には戻らず、死?に至り、動きませんが、なぜ私は? よくぞそこに気づいてくれましたね。月は元々は、地球と同じ惑星でした。何度か小衝突を繰り返し、月の地表の水は地球に移行し、我々は、地下に僅かに佇む水辺の近くで暮らすしかなくなったのです。地球人には地球上が水の星アクエリアスと言われる方もいるようですが、ほんとはポカリスエットにもいたらない無機質の水の惑星だったし、そもそも水は豊富ではなかった。太陽からの熱と放射線で焼かれるところだったんですよ。それが、地殻というものができ、そこに鉄が含まれていたこともあり、地磁気ができ、なぜかバンアレン帯という、バリアができ、太陽系でただ、一つ、生命が、地上でも暮らせる星となり、文明、文化が百花繚乱の如くひらいている途中なのです。姫や?もし、地球が恋しければ、戻る事もできますよ。いえ、お父様、お母様、私は月星人、月とともに生きますが、私はロボットなのですね?いいえ、あなたは月星人の細胞をもった月星人です。が、この過酷な月の地底で生きられる様に一部機械化されています。サイボーグ、地球人的にいうと。では、お父様もお母様も私も死なない?細胞の寿命が尽きるまで。不死ではありません。 では、わたくしはこの命、尽きるまで、月星人でおります。この星はいずれ滅びる星ですよ。いえ、隣に地球人というパートナーがおります故、共同して、生きる道筋を築きたいと思います。なんと!素晴らしい姫となったものよのよのう、后よ!誠に!地球人のおじいさん、おばあさんには感謝せねば。がかぐや姫が去った後、老夫婦は生きをひきとった跡となりました、生きがいであったかぐや姫が去った直後の事でございました。