忍風 カムイ外伝の外伝 最終話

俺はカムイ、抜け忍。身分の低い子だった、短刀しか、持たされていない。しかし、私は出来るだけ、術を研き、研き続けている。今は偶然にも、同じ抜け忍のスガルの家に身を寄せている。俺が、夕方、星を見ながら浜に座り黙想していた、すると、サヤカが裸でやってきた、カムイ!これは、月日貝、あんたが太陽の上の貝殻、私は月の下の貝殻、これを持っている二人はいずれ合わさるんだよ。そうか、サヤカありがとう。大切に持っているよ カムイ!うちはあんたがだーい好き!ありがとう、でも、もう帰って寝る時間だよ、母さん、スガルに怒られるよ。うん、じゃあまた、明日!  今日も鍛錬をし、スガルの家に戻った。  皆倒れている、死んでいる。スガルが、箸で最期に敵の名を記している。  おのれ!外に出た、虚無僧姿の敵が居た!貴様!何て酷い事を!あはは、それが、忍者のすることよ!では、最後に勝負!俺は斬った、敵の手下、全て。ただし頭だけは、手足だけを斬った。そして、舟に綱でくくりつけ、舟出した。カムイ!やめてくれ!殺せ!殺してくれ!こんなに辛い死は無い!駄目だ。貴様には苦しんで苦しんで苦しみまくって、鮫に喰われて死んでもらう!   死んだ。綱を切って、浜に戻った。誰も居ない。サヤカも。俺は海に放り投げた月日貝の上の殻を。サヤカすまない。  私は旅を続けるしかない、だから歩みはじめた。