忍風 スガル 最終話

私は元伊賀の忍者、いわゆるくノ一だった。しかし、今や、抜け忍となり、家庭をもつ、漁師の妻、子も三人、長女はサヤカ。どうも、私が死闘の果てに、別れて、再びであったカムイに気持ちが、向かっているようだわ。彼は、相当の腕前、上は無い、それでも一人、海に向かい、術、刃さばきの鍛錬を続けている、でも、やめなさい。私も彼も抜け忍。幸せなど来るはずもない。追手の手は緩まない。サヤカ、あなたには幸せに生きてほしい。でも、言えない。私は家族の賄い、ご飯を皆に出した。母ちゃんのつくってくれるご飯はすごい旨い!おいしい。夫もサヤカも、他の子達も。う! 家族全員、ご飯の途中で、倒れてゆく、私も、しまった!追手が、私の台所を離れたすきに、毒をご飯に!皆死ぬ、私も死ぬ。しかし、カムイには、伝えねば、最期に台所の床に、書き込んだ、敵の名を  意識が薄れてゆく  ごめんなさい、あんた、こたち、私は抜け忍、それを隠していた、ごめんなさい・・・