福来友吉(ふくらい ともきち)博士
福来友吉博士は明治2年(1869)飛騨に生まれ、東京帝国大学哲学科を卒業後、同大学院にて変態心理学(~催眠心理学)を研究し文学博士となり、助教授に進まれました。
明治43年(1910)、透視の研究中に、精神力の感光現象(念写)を発見されました。
心の中に思い浮かべている観念をX線も通さぬ鉄の箱に密閉した写真用乾板に焼き付ける実験に成功したものの、唯物万能時代の学者の認めるところとならず、東京帝大助教授を追放されました。
その後、高野山に入り高野山大学教授を勤めつつ「心霊と神秘世界」その他多数の著書を残し、昭和27年(1952)に仙台で逝去されました。
念写の研究はまさに神通力の解明です。
福来博士は希有の神通力者三田光一氏とすばらしい実験に成功されましたが、その内容を自然科学や哲学で論証する仕事は未完のまま「仕事を残して逝くは残念」と涙を流され、「福来友吉二世生まる」と三回叫んでこの世を去られました。
念写こそまさに神通力と科学の接点として、神通力と科学が初めて合体して歴史に登場してきたものです。
この念写の研究こそ、心とは何か、魂とは何か、死後に霊が在るか否か、等々の研究の足掛かりとなるものです。
更に哲学、自然科学に大革命を引き起こすものになっていくのです。
福来博士記念館正面
〒506-0506 岐阜県高山市堀端町8
福来博士記念館 (高山市城山公園=陣屋近く)
念写発見者として世界的に有名な心理学者、文学博士・福来友吉先生の偉業を讃えて、荒井寅吉氏、田中久雄氏、山本健造が中心となり昭和31年、高山市城山公園に建設したものです。
現在は、説明パネルを小規模ながら陳列しています。
一般財団法人飛騨福来心理学研究所に所属し、管理を城山照蓮寺に依頼しています。