人類の黎明期の遍歴 1-1

私は今日も槍と矢じり、いしを研いていた。集中しながらも、自らの過去、現在、未来と向かい合い続ける。疲れたな、一休み。水と原始的な酒を呑みながら。知らない間に、地面の砂に絵を描いていた。動物、ライオン、サイ、サーベルタイガー等など。ちょっとタイムラグある感じ。更には人、飛行機械。飛行機械?描いた絵を見ていると、突然思い出した。飛行機械は煩悩百式ニルヴァーナの艦尾から、故郷の地球の紀伊半島に向かって発進した。再び涅槃に入るために。飛行中、重力異常のために百式は操縦不能に。地球大気圏に突入。私は敢えて脱出しなかった、何故なら、入滅するための飛行だったから。

続く。