果てしなき流れの彼方に

私は京都大学地球物理学、考古学教授、日根野谷。新しい遺跡が和泉葛城山で発見されたという。そこに向かうところ。高速道路?信じれ無い。泉州地方にこんな道路ができるとは。泉州を高速道路で回れるではないか。阪和道と阪神高速。空港まである。玉ねぎ小屋は最早無い。泉佐野で高速をおりた。葛城山へすぐに山頂近くに着いた。遺跡があった。石室、石棺かな?違う。放射状の彫り込みの石室壁絵。私は触れた一本の線に。地球、太陽、銀河、宇宙全体を示しているのかな。太陽の線に触れた。揺らめく、世界が。気づけば何も無い空間に私は居た。太陽は最早無い。石室はあった。もう一度触れた。戻った。地球、銀河、宇宙全体の線に触れた。いずれも、何も無かった。即ち未来には何も無い。私に出来ることは?何も無い。