十年前に、銀河系中心のブラックホールに近づき、重力を利用し、フライバイ。発進した3αに、生還した。しかし、思い出すだけでも気色の悪い旅であった。発進目的はブラックホールの周囲を事象の地平から、離れたところに物理的障壁を作り、これ以上、ブラックホールが、星達を吸収できない様に出来るか?の探査、観測のためであった。そのためには、質量のある、物体で突入し、そして、帰って来れるか?であった。そのためには、生身の身体で突入の必要がある。私は、その任務を買ってでた。失うものもないし。しかし、銀河系中心は、あまりにも遠い、途中迄は、3α星人航方、途中から、フライバイし終わるまでは、通常の、物質的な加速で突入する、そのためには、数千G、即ち、私の身体は数万kgになる、当然、身体は、ズブズブに潰れてしまう。私用に棺型のカプセルが作製された。そして、実験開始、発進。私はその間に、スープ状になり、地球の再生テクノロジーで、再生され、生きている。まぁ、実験は、成功したものの、スープの頃の記憶は当然無い、その過程を想像するだけで、素面でも、吐き気が・・・普通の感性ですよね。で、高加速した時間は極短時間、それでも、私の発進日時とは、少なくとも、二十年くらいのずれは、あるのでした。まぁ、別に少々ずれたって大した事は無い。しかし、もう一度言いますが、ドロドロの自分を想像するのは、やはり、キショイ!
次の、私のミッションや如何に?
何であれ、俺は突入する所存。