帝国 2

未だ、敵対する種族は現れない。それならば、私の好奇心は、この宇宙の外部へのジャンプ・調査か、時間遡行技術の試みに向いてしまう。

ところで、欺く特性を持ち合わせてある3α星人は、本当に信頼できるのか?我が艦隊船は全て3α星人の手になるもの、そこに落とし穴、陥穽はあるのだろうか?あり得るな、私の直感がそれを自身に告げる。各艦を調べても、自動或いは遠隔操作の自爆装置は発見されなかった!・・・考えて見ると各艦船は量子力学的ジャンプ駆動、そこに、陥穽がある事に思い当たった。次にジャンプする位置は、戦列から遙か離れた数十万光年の彼方に設定すると、自爆も同然!

3α星人に問い詰めた、そのとおり、君の様な優秀さと危険性を兼ね備えた存在に全幅の信頼を委ねる我々ではない。悪しからず。確かにそうだ、しかし、こ奴らは、私を欺き続けた事には変わりはない!私自身、気生臭い予感を感じた、恩人ではあるが、何れ彼等とは一戦交える事になるだろう!しかし、今は、ポーカーフェイスの時期!