精神医学シリーズ2-2 うつ 1


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まず、この表は、症状を、たて列に、分けて、作成したものです。飛ばしてはならないと思うもの説明をします。感情、意欲、思考、談話、行動、生活に分けて説明するための図です。感情、憂うつのうつ病ですから、抑うつ感情、それに伴い不安、激しいとイライラ感も出現します。次に意欲、低下しますし、それに伴い、集中力も低下、結果職場では、ミスも増えがちに、すると上司からの指導、叱責も増えますね、すると、自分を責めて、益々、落ち込む、マイナスの悪循環が生じます。次に思考、意欲の低下と関連しますが、早く考えられなくなる、果ては全く考えられなくなる(思考制止と言います)。これらは、思考のスピード、量の問題ですが、質の変化も現れます、自責的になり、自己評価も低下「私は生きて居ても何の価値もない人間!」この確信から、自殺を考え初め、最悪そこに至る。次には、談話、行動ですが、言葉少なになり、診察場面では、問われたことにだけ、言葉少なに、小さい声での、返答、更には、入室の際にもゆっくりと、座ってくださいと言うまで立ち尽くすだけの方も多々居られます。次に生活、睡眠、質、量、相が大事のお話しは、既に書き込み済ですが、再度、記します、熟睡出来ているか、何時間寝ているか、何時に寝て何時に起きているか、これは、二つの質問で把握できます、寝起きの時間、熟睡感で把握可能、次に、食欲、尋ねると、たいていの方は、食べないともっと元気が無くなると思い食べています、では、味は?そういえば、ほとんどしませんの答えです。食欲が低下し、そのまま、食べないと痩せて行く、無理して食べると、動きが少ない分、肥えて行く、では、どちらもありなら、それを、症状として捉えられるのか、可能です、それまでとは、異なる体型に急に変化する訳ですね。この生活の症状の重要点は、本人も気付けるということです。で、いきなり、精神科なり、心療内科に、と周囲が勧めることは、止めた方が良いと考えています。どの診療科でもいい、とにかく、医療機関の受診への勧めが大事と思います、どのような科の医師であれ、これは自身の範疇外と考えて紹介状を作成し、我々に繋いで頂ける。次に表外について、言及しますと、免疫力の低下、これは、確かにあり、私自身の例も既にあげています、次には、高齢者のうつか認知症かの鑑別です、大体、高齢者がうつになっても、普通、考えてない、周囲、家族は、認知症と考えがちです。しかし、高齢者でも、うつはある、この鑑別の大事なところは、対応方が正反対ということです。うつには休息を、認知症には対人的交流も含めて、活動の促しが必用になるからです。ですから、その見極めは大変重要です。このスライドの大体の説明は、以上です。

続く。