生きる事とは。其の一

私はある日ある時、産まれた。昭和35年、AD1960、10/1であった。因みに後頭部から出て、口を開いた、口からは産まれなかった、頭から産まれた通常分娩であった。その途端に私の宇宙は開闢した。私の宇宙への対峙はいきなり始まった。大宇宙に対して。意識する迄、約2.5年はかかった、私は産まれた途端に歩いて唯我独尊と言える程の天才でも、救世主でも無かった、普通の天才新生児であった。しかし、その時点では天才か鈍才かも分からなかった。当たり前であった。しかし、私を中心とする光円錐なる宇宙は出来た、その時。私が宇宙観測の中心点となった。当たり前であった。私の観測出来る限りが宇宙の果てであった。ゆーまでもなく、当たり前、人類皆同様の当たり前であった。こうして、其の一は始動した。見ての通りである。